厚生労働省東京労働局の増田嗣郎局長は7月3日に東京都下水道局が建設を進める江東ポンプ所・江東系ポンプ棟の工事現場に赴いて安全衛生パトロールを行った。全国安全週間(7月1〜7日)の取り組みの一環。ニューマチックケーソン工法で地下躯体の構築に当たる鹿島東京土木支店が「その4工事」を通じて実施中の労働災害防止対策を見て回った。
江東ポンプ所・江東系ポンプ棟は江東区東雲2ノ7の辰巳運河沿いに建設する。施設規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨鉄筋コンクリート造地下5階地上5階建て延べ1万6788平方b。内部に口径2100_で1分間に最大600立方bの揚水が可能な雨水ポンプを6台配置して、江東幹線で導いた江東区南西部の雨水を辰巳運河へ排水できるようにする計画だ。
2013年2月に着工し、ニューマチックケーソン工法で長さ78b×幅43〜57b×深さ56bの地下躯体を構築中。「その4工事」(工期=25年9月30日〜27年10月12日)は全14ロットのケーソンのうち10〜12ロットの躯体構築や13〜14ロットの鉄骨組み立てなどが内容となっている。
鹿島東京土木支店は現場事務所のスローガンに「皆が一声かけあう『風通しの良い現場』」を掲げて▽揚重作業の飛来・落下災害▽高所作業の墜落・転落災害▽ダンプ・アジテータの交通災害とはさまれ・巻き込まれ災害▽ケーソン函内作業の高気圧障害―を防ぐための安全衛生管理活動を展開。遠隔操作している函内の重機と入函中の作業員の位置をリアルタイムで計測して接触を防止するシステムや、顔認証で血圧、脈拍、体温などを測定・記録・集計できるシステムも導入している。
前段の「その3工事」は26年度の安全衛生厚生労働大臣表彰(優秀賞)を受賞した。
パトロールを終えた増田局長は、集まった作業員らを前に「自身と仲間の命と安全を守るため、日々のリスクアセスメント、コミュニケーション、体調管理、基本動作の確認をしっかり行って、東京労働局管内の模範現場になるよう期待する」と激励。これを受けて職長会の代表は「妥協のない安全管理と愚直な品質管理を現場一丸となって実施し、工期末まで無事故無災害でいく」と決意表明した。
提供:建通新聞社