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建通新聞社(東京)
2026/07/30

【東京】来年度の生コン価格3万円/m3 東京協組

 東京地区生コンクリート協同組合(東京協組、森秀樹理事長)は、2027年度に1立方b当たりの生コンクリートの価格を現行より5000円値上げし、3万円とする方針を固めた。過去最大幅の値上げになる。骨材や運賃、人件費などの上昇が想定を上回り収束の見込みが立っていない他、セメントの3000円以上の値上げが来春に控えていることへの対応。また、高強度などの特殊コンクリートも原材料メーカーの値上げ要請を踏まえ、27年度に価格を改める。
 東京協組は製造・運搬コストの増加などを踏まえ、23年度以降は毎年値上げを行ってきた。従来、改定価格を実施の半年前に公表していたが、登録販売店から需要家に説明して理解を得る準備期間が短いとの声が上がったことを受け、26年度は価格を据え置き、準備期間を十分に取った上で、27年度に最低3000円の値上げを行う方針を示していた。
 こうした中、7月24日に開いた登録販売店会議で、27年度の生コン価格を1立方b当たり3万円とすることを明らかにした。
 5000円の値上げは過去最大。このうち従来より公表していた3000円の値上げについては、原材料メーカーからの値上げ要請の他、生コン工場のプラント更新などに必要な費用を積み上げた。残る2000円はセメントメーカー各社の価格改定を反映した。
 原材料メーカーからは細骨材が1d当たり2500円、砂が同2000円の値上げを求められているという。また、セメントメーカー各社は来春に3000円以上の価格改定を行うと表明している。
 26年度第1四半期の出荷実績は57万7472立方bで前年同期並み。4〜5月の出荷が伸びなかったが、6月の出荷が好調だった。26年度を通した出荷見込みも前年度と同程度を見込む。

■特殊コンも価格改定
 高強度や軽量、環境配慮型などの特殊コンクリートも27年度に価格改定を行う。原材料メーカーは、高強度コンクリートのSFセメントで1d当たり5000円、環境配慮型コンクリートの高炉スラグ微粉末で同2500円程度、軽量コンクリートの軽量骨材で同6000円の値上げを表明しているそうだ。
 東京協組は、特殊コンクリートを製造できる工場が限られているため、出荷時期が重なると対応が難しくなる旨を4月から需要家に通知してきた。7月時点では、工場の製造量が現場の打設量を上回っており、問題はないという。
 ただ、環境配慮型コンクリートは26年度以降の出荷が大幅に増える見込みで、予断を許さない。25年度の出荷実績は3万立方b程度だったが、26年度の想定は約11万立方b。27・28年度はそれぞれ30万立方b程度になるとみている。
 一方で、軽量コンクリートの出荷は26年度がピークになりそうだ。過年度に軽量骨材の供給不安が起こって以降、需要家に軽量コンの利用を控えるよう通達してきたため、需要が落ち着き始めたという。提供:建通新聞社