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中央ニュース

2014/02/26

「女性の活躍」機会拡大を調査研究 全建

 全国建設業協会(全建、淺沼健一会長)は2014年度の事業計画を決めた。活動の柱の一つに「建設産業の担い手確保と労働災害防止対策の推進」を掲げ、女性が活躍できる機会の拡大に向けて調査・研究の場を新設するほか、労働安全を中心とした研修会で「施工体制に係る全建統一様式の作成方法」を研修項目に追加する。建設工事の生産をめぐる諸問題への対応で「現場技術者のための受発注者コミュニケーションツール」の改訂にも取り組む。
 女性が活躍できる機会の拡大に向けた調査・研究の場は、人材確保対策の一環で新設。併せて、若年労働者の入職促進や経験豊富な高齢者の活用なども検討し、政府や関係機関への提言・要望につなげる。また「施工体制に係る全建統一様式の作成方法」の研修項目への追加は、研修会を通じて労働災害の防止を技術者や職長などに注意喚起するのが目的だ。
 「現場技術者のための受発注者コミュニケーションツール」は、受発注者間のコミュニケーション不足の解消や受注者側の意識改革を図るため、09年度に作成した。受発注者間の適正な関係構築を支援するため改訂する。
 このほか▽防災・減災のためのレジリエント(しなやか)な国土づくりの基本方針の早期策定や防災関係予算の確保を、政府と関係機関に提言・要望▽厚生労働省の「地域人づくり事業」に関する情報収集・提供、必要な支援▽地域懇談会・ブロック会議で地域建設業界の喫緊の課題や国土交通省の政策課題を意見交換―なども盛り込んでいる。

提供:建通新聞社