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2023/11/13

受験しやすい技術検定へ 実施計画まとまる

 国土交通省は、2024年度技術検定の実施計画をまとめた。土木の1級第一次検定の試験地に新たに鹿児島を追加した他、全ての検定種目で4月以降の申し込みを可能にした。受験者がより試験しやすい環境を整えた形だ。24年度からは学歴を求めない新受験資格での受験もスタート。試験問題の設問も見直す。1級・2級施工管理技術検定試験の試験日程は、これまで官報に掲載してきたが、今回から国交省のホームページでのみ公表する(24年度試験日程は表参照)。
 検定種目は、「建設機械」「土木」「建築」「電気工事」「管工事」「電気通信工事」「造園」の全7種目。1級技術検定については、第一次検定と第二次検定の申し込みを同期間に受け付ける。受付期間は建設機械が24年2月15日〜4月5日、土木が3月22日〜4月5日、建築、電気工事が2月22日〜3月8日(第一次検定のみ4月5日まで)、管工事、電気通信工事、造園工事が5月7日〜21日となる。
 建設機械、土木、建築、電気工事の4種目は、これまで3月末までに申し込みを締め切ってきたが、新入社員が入社後でも申し込めるよう、締め切り期限を4月以降に延ばした。
 新受験資格は、これまで学歴に応じて設定していた受験資格を、中長期的な担い手確保・育成の観点を踏まえ、年齢基準に見直した。第一次検定は1級が19歳以上、2級が17歳以上なら学歴を問わず受験できるようにした。1級の第一次検定は、年度末時点で19歳以上なら学歴を問わず受験できる。第二次検定の資格要件は「1級第一次検定合格後、実務経験5年以上」「1級第一次検定合格後、特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上」など。
 新受験資格で求める実務経験の工事範囲は原則、検定種目に対応した建設業種(29業種)に該当する工事とする。例えば、土木構造物の杭工事であれば、建設業種で「とび・土工」に位置付けられており、これに対応する検定種目(土木・建築・建設機械)の実務経験として申請できる。受験者の実務経験は、工事に携わった時の所属会社が証明する必要がある。
 試験問題は、第一次検定で各専門分野の基礎を確認できるよう充実を図る。第二次検定は不正受験防止の観点を含め、自身の経験に基づかない解答を防ぐような設問に見直す。具体的な設問は今後種目ごとに詰める。
 新受験資格移行への経過措置として、第二次検定は24〜28年度の5年間に限り、旧受験資格での受験を認める。

提供:建通新聞社