トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2024/02/05

建設業で働く40代が減、50代が増

 総務省が発表した労働力調査(2023年平均、速報値)によると、建設業の就業者数は前年と比べて4万人増の483万人となり、5年ぶりに増加に転じた。年齢階層別では40代が5万人減少した一方で、50代が6万人、60代が2万人増加。ミドル世代の空洞化と、全体としての高年齢化をうかがわせる結果となった。
 建設業の就業者数のピークは1997年の685万人。2010年以降は500万人前後の横ばいだったが、19年からは毎年数万人単位で減少していた。
 23年平均の年齢階層別の増減を詳しく見ると、増加したのは▽30〜34歳=2万人増▽50〜54歳=3万人増▽55〜59歳=3万人増▽60〜64歳=2万人増―。一方、減少したのは▽35〜39歳=1万人減▽40〜44歳=2万人減▽45〜49歳=3万人減―。
 男女別では男性が1万人増の395万人。女性は3万人増の88万人だった。近年、女性の就業者数は増加傾向にある。
 建設業の主要職種である、現場に携わる「建設・採掘従事者」は前年と変わらず251万人だった。また、「技術者」も37万人で変わらなかった。
 自営業者と、その手伝いをする家族は1万人増の84万人となった。雇われて働く雇用者は3万人増の399万人だった。

提供:建通新聞社