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2025/06/25

CCUS能力評価促進 申請手数料が3月まで無料

 建設業振興基金(谷脇暁理事長)は、建設キャリアアップシステム(CCUS)を用いた技能者の能力評価を後押しするため、申請に要する手数料を全額支援し、実質的に無料にする。8月1日から2026年3月31日までの申請者を対象とした時限的な措置。全額支援によって能力評価を促進し、技能者の処遇改善につなげる。
 CCUSに保有する資格や就業履歴を登録すると、技能者としてのレベルを4段階で評価することができる。しかし、技能者登録を行っている約162万人のうち、能力評価を行っている技能者は約11・5万人で、7%程度にとどまっている。
 国交省が24年度に策定した「CCUS利用拡大3カ年計画」でも、能力評価の拡充が実施すべき事項の柱とされた。このため、申請に要する手数料4000円を建設業振興基金が全額支援し、建設技能者能力評価推進協議会に支払うことにした。新規の技能者登録に合わせて能力評価を申し込む場合は、必要な手数料3000円を支援する。
 25年度末までの時限的な措置とすることで申請に弾みをつけ、能力評価を一挙に普及させたい考えだ。また、期間中であれば、レベルアップに伴って複数回の能力評価を行う場合も毎回、支援対象とする。
 ただし、能力評価を受けるには、CCUSに簡易型ではなく、保有資格を記録できる詳細型で登録しなくてはならない。既に簡易型でCCUS技能者登録を行っている場合、詳細型への移行が必要となるが、その際の移行手数料(2500円)は支援の対象外となる。
 これまでにCCUSに登録した技能者のうち、約60万人が簡易型となっている。また、直近では新規に登録した技能者の4割強が簡易型を選んでいる。
 6月19日に開いた能力評価制度推進協議会で支援事業の実施を報告した。きょう6月24日に建設業振興基金のホームページで概要を公表する。事業開始までに42分野の能力評価実施団体のホームページでも詳細を周知する。CCUSのメールマガジンや、CCUSユーザーの専用アプリ「建キャリ」を通じた周知も行う。
 申請者は従来通り、能力評価実施団体に申請する。既にCCUS技能者登録を行っている場合、手数料支払証明書の添付は不要とする。技能者登録と能力評価を同時申請する場合、システムの都合で建設業振興基金が指定するダミー画像の添付が必要になる。

提供:建通新聞社