トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2025/10/15

建設業89.6%で賃金引き上げ 改定額は2万超え 厚労省調査

 厚生労働省がまとめた2025年の賃金改定実施状況によると、建設業で1〜8月に賃金を引き上げた企業は84・4%となり、前年の調査と比べ15・3ポイント低下した。賃上げを実施した企業は減少したものの、改定額は前年の調査よりも5000円以上増加し、2万円を超えた。9〜12月に改定を予定していると回答した企業は5・2%、未定と改訂した企業は10・4%だった。
 1人平均賃金の改定額は前年比5441円増の2万0724円。改定率は1・6ポイントアップの5・9%だった。1人平均賃金の改定額は、全産業の中で最も大きかった。全産業平均は1万3601円。
 賃金改定を実施した、または実施する予定の建設業のうち、定期昇給制度を採用し、定期昇給を実施した割合は55・9%だった。5・9%の企業は、定期昇給制度があっても、実施しなかった。
 定期昇給制度を採用する建設業のうち、ベースアップと定期昇給制度の区別がある企業は80・4%。このうち、59・2%がベースアップを行った。
 夏の賞与の支給状況を見ると、建設業で「支給した、または支給する(額決定)」と回答した割合は82・9%。「支給しない」が5・2%、「未定」が11・9%だった。
 調査対象は、常用労働者が100人以上の企業から無作為に抽出している。全産業の有効回答企業数は1847社だった。

提供:建通新聞社