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2012/07/31

13年度建設投資0・9%減 震災関連予算に収束感

 建設経済研究所と経済調査会は、2013年度の建設投資(名目値)を前年度比0・9%減の44兆1700億円とする見通しを明らかにした。12年度の建設投資は、東日本大震災の復興需要が押し上げ要因となり6・2%増の44兆5800億円を予想したものの、12年度に震災関連予算の執行が進む影響などを受け、13年度の建設投資は前年度から見て縮小に転じるとの見通しを示している。
 13年度の政府建設投資は7・1%減の17兆0900億円と予測。国の当初予算の公共事業関係費と地方単独事業費は前年度並みと予測したが、震災関連予算の執行が進むと考えられることから、前年度からの繰越額を平年以下としたことが主な減少要因となった。
 13年度の住宅着工戸数については、復興需要や消費税増税を控えた駆け込み需要などが着工戸数を下支えし、緩やかな回復基調が継続すると予測し、1・6%増の90万戸になるとみている。内訳は、持ち家を6・3%増の33万5000戸、貸家を1・4%減の30万戸、分譲を0・5%減の25万7000戸とした。
 また、民間非住宅建設投資は、本格化する復興需要に加え、世界経済の持ち直しに伴う設備投資の活発化による回復を予想。民間非住宅建築投資が3・4%増の7兆8300億円、民間土木投資が6・5%増の5兆1100億円としている。
 一方、12年度の建設投資のうち、政府建設投資は、当初予算の公共事業関係費8%増と地方単独事業5%増に、今後見込まれる補正予算に2兆円程度を加え、8・6%増の18兆4000億円と予測。補正予算は、九州の豪雨被害なども踏まえて2兆円程度と見込んでいるが、執行額の多くが13年度に繰り越されるとみている。住宅着工戸数は5・3%増の88万6000戸、民間非住宅建設投資は4・6%増の12兆3700億円とした。

提供:建通新聞社