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2012/12/17

3段階で資格認定 家庭エコ診断担う「環境コンシェルジュ」

 環境省は、家庭のエコ診断と省エネ対策の提案を行う「環境コンシェルジュ」について、資格制度の大枠を固めた。環境コンシェルジュは、エコ診断を受ける世帯のCO2排出状況を見える化し、省エネ対策とそれに見合った補助金制度の紹介、見積もり提示などを行う。2014年度の創設を目指す資格制度は、民間検定試験の位置付けでスタートし、活動範囲に応じて1〜3級を認定する。
 環境省は、専門知識を持つ診断員が同省の専用ソフトを利用して診断し、気候やライフスタイルに合わせた省エネ対策を提案する家庭エコ診断事業を11年度に創設。民間事業者や自治体などを事業主体として、11年度に約8000世帯、12年度も11月末までに4536世帯(11月末時点)の診断を行った。20年までに400万世帯の診断を目指す。
 資格制度は、この家庭エコ診断事業の中核を担う環境コンシェルジュの認定を目的に14年度に創設する。試験では、家庭エコ診断の診断能力、診断後のサービス提供に当たっての基本的知識・倫理規定への理解などを問う。取得した等級に応じて活動範囲や手法を限定することにし、筆記試験のみに合格した3級資格で簡易ソフトを使った情報提供など、実技試験にも合格した2級資格で家庭エコ診断の実施を認める。
 1級資格は、家庭エコ診断の実績を積んだ2級資格者らが認定を受け、専門分野別の見積もり作成など、省エネ対策の支援も行うことができるようにする。認定機関は複数年とし、研修参加などを更新の条件とする。
 環境省では、資格制度の初年度となる14年度に200人程度の認定を目指すとしている。

提供:建通新聞社