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2012/12/26

「東北太平洋岸自然歩道」の基本計画 環境省

 環境省は、青森県八戸市から福島県相馬市に至る長距離自然歩道の「東北太平洋岸自然歩道」の基本計画をまとめ、路線選定や施設整備、運営に関する基本的な考え方を示した。自然歩道は、既存の歩道を最大限活用しつつ本線と支線を整備。海岸部と高台を結ぶことで津波発生時の避難路ととしての活用も想定する。
 環境省はことし5月、東日本大震災で被災した自然公園を再編整備する三陸復興国立公園の創設を核とする「グリーン復興ビジョン」を策定しており、東北太平洋岸自然歩道の整備も同ビジョンに盛り込まれたプロジェクトの一つ。
 基本計画によると、自然歩道の本線は沿線を南北に1本でつなぐ道とし、支線の整備で周辺に存在する観光地などと結ぶ。海岸部と高台を結んで避難路として活用できるよう、地域の防災計画との整合も図る。既存の歩道を極力活用する方針だが、情報提供施設(トレイルセンター)を各県に1〜2カ所程度整備する見込みだ。
 13年度から一部路線の整備に着手し、15年度末までの全線開通を見込んでいる。

提供:建通新聞社