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中央ニュース

2015/03/17

社保加入率 企業92・8% 労働者67・3%

 国土交通省は、公共事業労務費調査(2014年10月時点)における社会保険加入状況調査の結果を発表した。雇用保険
・健康保険・厚生年金の3保険の加入率は、企業別が前年度比2・8ポイント増の92・8%、労働者別が5・6ポイント増の67・3%となり、いずれも前年度の伸び率を上回った。国交省の直轄工事で始まった社会保険未加入企業の排除や、公共工事設計労務単価の引き上げなどを背景に、企業・労働者単位の双方で社会保険加入率の上昇が顕著に表れた。
 2014年10月に行った公共事業労務費調査で、公共工事に携わる建設企業約2万4000社、労働者約10万7000人を対象に社会保険加入状況を調査した。
 企業別の3保険の加入率は、元請けが0・8ポイント増の97・5%、1次下請けが2・8ポイント増の93・6%、2次下請けが4・4ポイント増の86・2%、3次下請けが6・3ポイント増の82・6%増となった。
 労働者別では、元請けが2・7ポイント増の82・8%、1次下請けが6・1ポイント増の65・6%、2次下請けが6・4ポイント増の57・3%、3次下請けが9・5ポイント増の58・3%だった。
 労務費調査を開始した11年10月時点と比べると、3保険の企業別加入率は企業別で8・7ポイント、労働者別で10・6ポイントとこの3年間で1割前後伸びている。
 企業・労働者別のいずれも、以前から加入率の高い元請けは高止まりの傾向にある。下請けは次数が高いほど加入率は低いが、9・5ポイント増の高い伸びをみせた3次下請け(労働者別)をはじめ、加入率が急速に伸びる傾向もみられる。
 地域別の3保険の加入状況をみると、企業別・労働者別のいずれも全地域で加入率が上昇。企業別では、四国が1・8ポイント増の98%と最も高く、中国の96・6%(3・6ポイント増)、北陸の96・4%(1・8ポイント増)などが続いた。関東は84・3%と加入率が最も低いが、伸び率は4・3ポイント増と最も高く、過去3年で合計14ポイント加入率が増加している。
 労働者別で加入率が最も高い地域は82・5%(2ポイント増)の北陸。一方、近畿が57・9%、関東が49・1%と都市部の加入率が低いが、今回の調査結果をみると、近畿が6・8ポイント増、関東が5・7ポイント増と大幅に上昇している。
 昨年8月に直轄工事で始まった未加入企業の排除の動きは、地方自治体など他の公共工事の発注者に広がっている。国交省は、社会保険加入の原資となる法定福利費が労働者にいきわたるよう、公共工事標準請負契約約款を改正し、公共工事から未加入の1次下請けを排除することも検討しており、今後も対策が加速する公算は大きい。

提供:建通新聞社