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中央ニュース

2015/06/30

地方創生への挑戦 地域建設業の可能性とは

 地域防災の最前線に立ち、社会インフラの守り手として、“複業”で産業を創出する地域の総合企業として前進してきたトップランナーたち。かれらの10年間の歩みが地域にもたらしたものとは何か。そして、地方創生のために建設業がなすべきこととは―。建設トップランナー倶楽部(代表幹事・米田雅子慶応大学特任教授)は30日、東京・港区の建築会館ホールで「第10回建設トップランナーフォーラム」を開き、これまでの軌跡を振り返るとともに、事例紹介やパネルディスカッションを通じて地域建設業のさらなる可能性を探った。建設トップランナー倶楽部−第10回トップランナーフォーラム
 冒頭、過去10年の活動の様子が映像で紹介され、参加者は倶楽部の取り組みの意義、重要性をあらためて認識。主催者を代表してあいさつした日本青年会議所建設部会の飯田誠次郎部会長は「皆さんに助けられ、育てられ、愛されて年を重ねることに発展してきた」と述べた。
 基調講演した米田代表幹事は、倶楽部について「夢を持って新しい事業に挑戦してきた建設経営者の集まり」とした上で、「地域が必要とする企業となることで地域とともに発展してきた」と、これまでの歩みを振り返った。今後の展開については、林業や農業などの複業化、そして社会資本の整備が「地方創生に欠かせない」として、倶楽部としての取り組みをさらに進めていく考えを示した。
 10回の節目を迎えた今回のテーマは「地方創生のトップランナー・10年の軌跡」。第1部を「地方の創生に挑んだ10年〜縦割りを超えて地方を元気に」、第2部を「建設業の本業を磨いて地方創生〜新技術、担い手の確保・育成」、第3部を「地域の安全・安心をめざして」とし、地域建設業の代表者らがそれぞれテーマごとに自社の取り組みを発表した。
 パネルディスカッションのうち「地方創生のトップランナー・10年の軌跡とその未来」では、国土技術研究センターの谷口博昭理事長らがパネラーを務め、トップランナーフォーラムが果たした役割などを議論。また、「インフラの町医者をめざして」では、国土技術研究センターの大石久和所長らが地域を支える建設業のあるべき姿について意見を交わした。