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2016/08/03

経済対策を閣議決定 事業規模28・1兆円 

 政府は8月2日、事業規模28兆1000億円に上る新たな経済対策を閣議決定した。事業規模28兆1000億円のうち、13兆5000億円を財政措置し、国・地方で7兆5000億円を支出するほか、リニア中央新幹線の計画前倒しなどに充てる財政投融資に6兆円を確保する。これらの財政措置には、国内総生産(GDP)を約1・3%押し上げる効果があると試算している。
 財政措置13兆5000億円から財政投融資を除いた国・地方の財政支出は7兆5000億円で、うち国費は6兆2000億円。9月に開会する臨時国会で成立させる2016年第2次補正予算と17年度当初予算を財源とする。
 経済対策の内訳は「1億総活躍社会の実現の加速」に3兆5000億円(財政措置3兆4000億円)、「21世紀型のインフラ整備」に10兆7000億円(同6兆2000億円)、「英国のEU離脱に伴う不安定性などのリスクへの対応並びに中小企業・小規模事業者及び地方の支援」に10兆9000億円(同1兆3000億円)、「熊本地震や東日本大震災からにお復興や安全・安心、防災対応の強化」に3兆円(同2兆7000億円)を充てる。
 公共事業関係では、国交省関係の補正予算に国費1兆円程度を充当するもよう。大型クルーズ船を受け入れるための港湾整備や首都圏空港・地方空港の機能強化など、観光関連のインフラ整備に加え、熊本地震・東日本大震災を教訓とした防災・減災事業などに重点的に予算を配分する。
提供/建通新聞社