トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2017/11/28

日建連が300万人達成記念市民現場見学会

 日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)の市民現場見学会の参加者数が、スタートから15年目で300万人に達した。日建連ではこれに合わせ11月25日、300万人達成記念市民現場見学会を、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて整備が進む新国立競技場の建設現場で開いた=写真。参加したのは44人の中・高校生。約半数を女子生徒が占めた。現場を施工する大成建設の女性技術者で、現場副所長を務める廣作利香さんが工事の概要を説明し、「大勢の人が協力して建物を造る仕事は本当に楽しい。ぜひ建設業に来てください」と呼び掛けた。日建連市民現場見学会 (1280x831)_1
 見学会の開始に当たり山内会長は「建設中の新国立競技場を訪れた記憶をしっかり胸に刻んでいただき、2020年7月の東京オリンピックの開会式を心待ちにしてほしい。『地図に残る仕事』に携わることが建設業の魅力であり、皆さんにも、その魅力の一端に触れていただきたい」と話した。
 300万人目の参加者になったのは中学2年生の大倉波奈さん(14)。大倉さんには、山内会長から記念の金メダルが贈られた。また、299万9999人目の高校3年生の吉田勇太さん(17)に銀メダル、300万0001人目の同じく高校3年生の工藤春奈さん(18)に銅メダルが贈られた。
 300万人目になった大倉さんが日建連の現場見学会に参加したのは今回が2回目。「けんせつ小町活躍現場見学会」に参加したのが最初で、この時に出会った現場で働く女性が「やさしくて、いろんなことを知っていて、かっこいいと思った」ことが建設業に興味を持つきっかけになった。将来の職業の選択肢に建設業が入っているという。
 大学時代に経験した現場見学会で「現場監督に絶対になる」と決めたと話す大成建設の工事主任の末田優子さんが参加者を現場で案内した。
 日建連の市民現場見学会は、建設業への社会的理解形成の促進に向けて旧日本土木工業会の「100万人の市民現場見学会」として2002年11月にスタートした。12年4月、現在の日建連の発足に合わせて対象を建築工事にも拡大。15年7月からは「けんせつ小町現場見学会」も始めた。500万人を目標に今後も取り組みを継続する。

提供:建通新聞社