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中央ニュース

2018/02/27

調査・設計の総合評価に「1位満点方式」

 国土交通省は、直轄の調査・設計業務の総合評価方式で、技術評価点の評価方法を2018年度から見直す。技術評価の「実施方針」で新技術活用に関する記述を評価したり、技術評価点1位の得点を満点にする「1位満点方式」などを試行する。調査・設計業務の総合評価では、落札者と非落札者の技術評価点の差が縮小する傾向にある。技術力の差を適切に評価し、技術評価で得点差が生じる方向へと改善する。
 調査・設計業務の総合評価では、落札者・非落札者を問わず技術評価点の平均得点率が上昇する一方、落札者・非落札者の得点差が縮小傾向にある。技術評価点1位が落札する割合が増加する一方、技術点・価格点1位が落札する割合も増加し、技術点で差がつきにくい状況が生じている。
 技術評価で差がつきにくい現在の状況を改善するため、国交省は18年度から総合評価の技術評価テーマ、技術評価手法を見直す。詳細設計業務の総合評価では、実施方針に新技術活用に関する留意事項を記述することを試行。下流側の工事段階で新技術を活用しやすくし、建設生産プロセス全体の品質向上、生産性向上につながる効果も期待している。
 技術力の差を落札に反映しやすいよう、工事の総合評価で実施している「1位満点方式」の試行も検討する。入札参加者の中で最も評価の高い参加者に満点を与える。
 この他、高度なマネジメント能力が求められる調査・設計業務では、プロポーザル方式の技術者評価で、事業促進PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)、PM(プロジェクト・マネジメント)、CM(コンストラクション・マネジメント)、海外業務(ジ・エンジニア)の実績を加点評価することも検討する。

提供:建通新聞社