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2018/02/27

【連載】ツタワルドボク(11) カードでツタワルドボク

【連載】ツタワルドボク(11) カードでツタワルドボク
マンホールハンター 出水享

 路上にある直径60pの丸い鉄『マンホール蓋』。蓋の下には、市民の生活に大切な下水道などの地下インフラがある。蓋は市民が見ることができる地下インフラと言える。今まさに、蓋ブームが到来し、地下インフラが脚光を浴びようとしている。その火付け役となったのがマンホールカードである。
ツタワルドボク第11回_モンチッチのマンホールカード_1
 マンホールカードは、下水道広報プラットフォーム(GKP)と全国の自治体が共同で制作し、無料で配布するコレクションカードである。表面には蓋の写真や設置場所など、裏面にはデザインの由来などが記されている。2016年4月1日に第1弾が配布開始され、17年12月1日配布開始の第6弾で252自治体・293種類となっている。

 人気を集めているのが東京都葛飾区のモンチッチである。17年8月1日から5カ月間で約4000枚が配布されている。全国にはこのような可愛い蓋がたくさんあり、『蓋旅』に出る人が急増し、観光にも寄与している。地下インフラに興味を持つ市民が増え下水道処理施設への見学者も増加している。

 蓋以外にも土木インフラのカードが存在する。全国初の土木インフラカードで国土交通省が中心となって配布しているダムカード、海上保安庁の灯台カード、新潟県ほかの港カード、埼玉県の橋カード、内閣府沖縄総合事務局の沖縄観光インフラカードなどである。土木インフラをカード化することで、土木が一層身近な存在になり、土木への関心を高める効果がある。そのためカード化は素晴らしい取り組みである。

 土木インフラは空気のような存在で市民は当たり前に利用している。正確にいえば土木技術者が当たり前に使えるように日々努力している。当たり前なことは幸せなことであり、幸せを作る仕事が土木である。市民は土木に関心を持つべきだし、土木技術者は市民に土木を伝えてほしい。土木技術が日本いや世界を支えているのだから。誇れ!!ドボクマン!!