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2018/12/25

【地方建設専門紙の会】そこが知りたい 建設キャリアアップシステム(第1回)

そこが知りたい 建設キャリアアップシステム
第1回 建設キャリアアップシステムとは(1)


■□■ 技能と経験、処遇に反映 ■□■

 システムには、技能者の保有資格と現場の就業履歴を業界統一ルールの下で蓄積する。蓄積した情報を活用した技能者の能力評価制度を構築し、能力と経験が処遇につながる環境を整備。技能者の能力評価と連動し、専門工事企業の施工能力を見える化(企業評価)することで、優秀な技能者を育成し、雇用する企業が市場で選ばれる環境も整える。


Q.建設キャリアアップシステムはなぜ必要なのでしょうか?

A.建設業では、技能や現場管理の経験が適正に評価されにくい構造にあり、技能者の賃金は40歳台前半でピークを迎える。建設キャリアアップシステムの狙いは、資格と就業履歴で技能者の技能と経験を客観的に評価し、処遇に反映することにある。積み重ねた技能と経験が賃金上昇へとつながる「キャリアルート」を示し、若年入職者の増加、離職率の低下を目指す。


Qシステムの運営主体は?

A.2016年12月に国土交通省や建設業団体でつくる官民コンソーシアム(現・運営協議会)が、運営主体を建設業振興基金に決めた。システムの開発費は、運営協議会に参加する建設業団体や三保証会社の出えん金、本運用後の運営費は事業者・技能者の登録料や利用料などを充てる。


Q.公共工事ではどのように活用されるのか?

A.今年3月に国土交通省がまとめた『建設業働き方改革加速化プログラム』では、技能者の能力評価制度の検討結果を踏まえ、高い技能・経験のある技能者を公共工事で評価することを検討する、と明記している。

提供:建通新聞社