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2019/02/27

インフラツーリズム 来場者増へモデル事業

 国土交通省は、土木構造物を観光資源として活用する「インフラツーリズム」を拡大するための提言案をまとめ、2月26日に開いた有識者会議に報告した。提言案では、2020年の来場者数100万人を目指し「インフラツーリズム魅力倍増プロジェクト」を立ち上げることを提案。モデル地区5カ所程度を選定し、地域の観光資源との連携、持続的にツアーを組むための体制づくりなどを検討すべきとした。
 インフラへの国民の理解を深め、地域の活性化にもつながるインフラツーリズムを拡大させるため、17年に50万人だった来場者数を3年で100万人に倍増させる。
 モデル地区では、来場者の満足度の向上とリピーターの増加を狙った「インフラツーリズム拡大の手引き(試行版)」を活用した社会実験を行う。モデル地区では、周辺観光資源の調査、地域資源を活用したツアー企画、ファムツアー(下見招待旅行)などを実施し、インフラツーリズム拡大の具体的手法を検討する。
 社会実験後も持続的にインフラツーリズムを展開できるよう、施設ごとに「インフラツーリズム推進協議会(仮称)」を立ち上げる。地方整備局の出先事務所を事務局とし、観光協会や観光地域づくり法人(DMO)などの参加を促す。
 提言案では、計画段階や工事段階にあるインフラでも、より魅力あるインフラツーリズムが展開される必要性を強調。施設管理者だけでは土日公開への対応が困難であるとして、積極的に民間事業者の参入を受け入れることも求めた。

提供:建通新聞社