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2021/01/25

建設業の死亡災害 20年は2・4%減

 厚生労働省は、2020年1月1日〜12月31日の労働災害発生状況(速報値)をまとめた。建設業の死亡災害は前年同期比で6人(2・4%)減の240人となったものの、それでも全業種の死亡者数の33・4%を占めた。事故の型別で最も死亡者数が多かったのは85人の「墜落・転落災害」だった。
 「墜落・転落災害」は建設業の死亡災害の35・4%を占めた。以下、「交通事故(道路)」の39人(16・3%)、「崩壊・倒壊」の26人(10・8%)、「はさまれ・巻き込まれ」の25人(10・4%)が続いた。
 建設業の休業4日以上の死傷災害は前年比0・9%減の1万3684人。事故の型別では、「墜落・転落」が4389人で最多。前年からは347人減少したものの、それでも建設業全体の32・1%を占めた。
 この他、死傷災害が多かったのは「はさまれ・巻き込まれ」の1536件(11・2%)、「転倒の1528件(11・2%)、「飛来・落下」の1258件(9・2%)。
 第3次産業の状況を見ると、警備業の死亡者数は前年から4人(20%)増えて24人となった。このうち半数に当たる12人は「交通事故(道路)」によるものだった。「はさまれ・巻き込まれ」でも4人が死亡した。
 警備業の休業4日以上の死傷災害は前年比7・3%増の1627人。事故の型別では「転倒」が625人で全体の38・4%を占め、最も多かった。前年と比べても9・1%増えた。次に多かったのは「交通事故(道路)」で、全体の13・3%に当たる216人だった。

提供:建通新聞社