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2021/05/06

建設業 死亡・死傷災害が過去最少

 厚生労働省がまとめた2020年の労働災害発生状況(確定値)によると、建設業の死亡災害は前年比4・1%減の258人となり、3年連続で減少した。休業4日以上の死傷災害は1・4%減の1万4977人となり、2年連続の減少。死亡災害・死傷災害ともに過去最少となる。死傷災害の中には、新型コロナウイルス感染症に罹患した187人も含まれている。
 事故の型別では、「墜落・転落」が、死亡災害で95人(13・6%減)、死傷災害で4756人(8・0%減)とそれぞれで最多だが、いずれも長期的には減少傾向にある。厚労省は、「足場からの墜落・転落災害防止総合対策推進要綱」の普及促進、フルハーネス型墜落制止用器具の使用徹底を図るなど、引き続き事故の発生防止に努めるとしている。
 業種別では、土木工事の死亡災害が13・3%増の102人、死傷災害が4・1%増の3963人と増加した。一方、建築工事は、死亡災害が18・4%減の102人、死傷災害が2・6%減の8194人といずれも減少した。
 全産業の労働災害による死亡者数は5・1%減の802人となり、過去最少となった。一方、休業4日以上の死傷災害は4・4%増の13万1156人と増加。20年の確定値では、新型コロナウイルス感染症の罹患による死傷災害(6041人)も盛り込まれており、これによって死傷災害の発生件数が前年を上回った。

提供:建通新聞社