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2022/01/21

オンライン電子納品 再登録機能装備へ

 国土交通省は、オンライン電子納品システムを改良し、データ修正時に必要となる再登録の手続きをシステム上でできるようにする。7月ごろに再登録機能が正常に稼働するかASPベンダーと検証し、10月からの運用開始を目指す。
 オンライン電子納品システムは、工事や業務の成果品をインターネット上で納品できるようにしたもの。受注者が情報共有システム(ASP)に登録した成果品を発注者が確認し、発注者の承認後、成果品のデータが「電子納品・保管管理システム」に自動で登録される。
 国交省では2021年12月1日以降に完成する工事から、オンライン電子納品を原則とし、システムの本格運用を始めた。しかし、データ修正を行うための再登録機能の構築が間に合っていなかった。
 現行のシステムでは、納品後にデータを修正する場合、修正のための再登録依頼を受注者からシステム運用者(ベンダー、管理者)に口頭で伝える他、手動でデータを削除する必要があり、効率が悪い。このためシステム運用者への口頭での依頼や手動で削除する工程を省略=図中黒囲み=できるようにシステムを改良し、オンライン上で再登録(データ修正)できるようにする。
 オンライン電子納品システムの本格運用からこれまでに、218件のオンライン電子納品があり、この約1割に当たる25件でデータ修正の再登録があった。21年7〜8月の一部運用時の再登録割合は約2割(9件/45件)だった。
 再登録機能を装備することで、この1〜2割のケースで作業効率が改善する見込みだ。
 電子納品は同省で01年度から運用を開始。受注者が直轄事業の調査・設計と工事の成果品をCD―Rなどに格納し、発注者に納品してきた。オンライン化によって、受注者側の電子媒体への格納や郵送の作業負担を軽減するとともに、受発注者が成果品をASPで共有できるようにし、作業効率や品質の向上につなげている。

提供:建通新聞社