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中央ニュース

2022/02/18

電子成果品を地図上で閲覧 システム構築へ

 国土交通省は、設計・施工データなどの電子成果品を地図上で閲覧できる仕組みを検討している。具体的には、設計履歴などのデータを「検討状況管理台帳」(仮称)にひも付け、地図上に落とし込むシステムをDXデータセンター(国土技術政策総合研究所)に構築。受発注者双方が閲覧できるようにし、電子成果品の検索時間の短縮や設計の手戻りの防止につなげる。2022年度中に簡易版の運用を始める。
 検討状況管理台帳では、事業工区や事業エリアごとに、関連業務の概要や進行状況、前工程からの申し送り事項、関係機関との協議状況を確認できるようにする。設計・施工データなどの電子成果品ともひも付ける。必要に応じて新たな項目を職員が追加できるようにもする。
 将来的には、構造物や対象案件ごとの状況を一元的に取りまとめるようにし、構造物や現場の状況をピンポイントで地図上から見られるようにする。
 簡易版の運用に向けて国交省は、22年度にマニュアル・運用方法をまとめる。引き続き、地方整備局の各事務所(希望する事務所)で活用を始める。
 並行して、本運用に向けた機能要件の検討にも入る。22年度中にシステムの構築を終え、プロトタイプを試行。23年度以降、改良と調整を重ねていく。本運用で必要となる新たな電子納品ルールも整理する。
 国交省では、建設現場の生産性を高め、効率的に品質を確保するため、調査・計画、設計、施工、維持管理までの建設の全工程を通した、円滑なデータ共有・連携(データマネジメント)に取り組んでいる。

提供:建通新聞社