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2022/02/28

3800万dと横ばい 22年度のセメント需要見通し

 セメント協会(小野直樹会長)は2月25日、セメントの国内需要について、2021年度の見込みと22年度の見通しを明らかにした。いずれも3800万dで、横ばいで推移するとみている。民需が増加する一方、官需が減少する傾向が続くという見方だ。
 21年度の国内需要については当初、3900万dを見込んでいたが、前年度比1・7%減の3800万dに下方修正した。民需は1・0%増の2030万dと増加するが、官需は4・7%減の1770万dに減少する見込み。
 民需の増加と官需の減少は22年度も続き、民需が前年度比2・5%増の2080万dとプラスする一方、官需は2・8%減の1720万dとマイナスすると予想。合わせて21年度と同水準の3800万dで推移するとみている。
 民需については、新設住宅着工は減少するが、事務所・店舗・倉庫などの設備投資が増加。都市部の再開発も本格化すると予想する。
 一方、官需は、公共事業予算の減額に加え、入札不調などによる予算執行率の低下や、人手不足による工事の長期化がマイナスに作用するという見方だ。
 25日に開いた記者会見で同協会流通委員会の平野和人委員長は22年度の国内需要について「3800万dはやや控えめな見通し。官需が戻って3900万dになればいいというのが率直な思い」と述べた。

提供:建通新聞社