全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　国土交通省は、「シールドトンネル工事の安全・安心な施工に関するガイドライン」の策定を踏まえ、直轄工事を対象とした「土木工事安全施工技術指針」を一部改定した。
　シールド工事の泥水・添加材の調整と管理について、「地盤の状態に応じ、泥水式シールドでは泥水の比重と粘性について所定の品質を確保する」ことを追記。「泥土圧シールドでは、適切な添加材を混合攪拌して所定の塑性流動性と止水性を満足するようにする」とした。
　シールド工事で異常の兆候が続く場合は、施工者が「要因を明らかにして対策を講じること」や、「情報共有の対応をあらかじめルール化して関係者間で共有しておくこと」も新たに明記した。さらに、重大なトラブルが発生した場合には、直ちにシールドを停止し応急対策を実施することとした。
　シールド工事をめぐっては、２０２０年度に東京外かく環状道路（外環）や相鉄・東急直通線で、工事ルート上の地表面が陥没する事故が発生した。事故を教訓とした技術的な知見を踏まえ、21年12月に国交省でガイドラインを策定した。

提供：建通新聞社