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中央ニュース

2022/03/25

直轄橋梁の点検 技術者の資格取得義務化

 国土交通省は、直轄管理橋梁の点検・診断業務で、受注者となる建設コンサルタントに対して、2023年度から一定の資格を有する担当技術者の配置を義務付ける。担当技術者の資格取得を要件化することで、点検・診断の質の向上につなげる。
 直轄管理橋梁の点検業務の委託入札では、点検業務を統括する管理技術者の資格要件として、▽技術士(建設部門)▽博士号▽土木学会認定技術者等―を受注者に求めている。一方、点検業務に従事する担当技術者の資格については、総合評価で加点評価するものの、有資格者の配置を入札参加要件で求めないケースがある。
 そこで、23年度から担当技術者にも一定の資格要件を定め、資格を取得した者か講習を受講した者が点検・診断を行うことを義務付ける。担当技術者に求める資格・講習は▽管理技術者に要求される資格▽国土交通省登録資格▽道路橋メンテナンス技術講習―を想定する。
 国交省は、直轄管理橋梁での義務化を通じ、資格を有する技術者の裾野を拡大。さらに、自治体が管理する橋梁でも有資格者により点検されるよう、環境整備を進めるとしている。

提供:建通新聞社