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中央ニュース

2022/03/25

BIMのワークフロー 活用指針を改定

 国土交通省は、「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第2版)案」をまとめた。標準ワークフローの8項目について記載内容を充実。維持管理での3次元データの活用イメージや、データの引き渡し方法などをより明確に示した。
 記載内容を充実した標準ワークフローは、▽発注者のメリットと役割▽EIR(発注者情報要件)とBEP(BIM実行計画)▽ライフサイクルコンサルティング▽維持管理・運用BIMの作成方法▽各ステージの業務内容と成果物▽標準ワークフローのパターン▽データの受け渡しの方法▽各部会の取り組み―の8項目。建築BIM推進会議の活動成果と、モデル事業の成果から得られた知見を反映した。
 このうち維持管理・運用BIMについては、データベースとの連携を想定。施設の維持管理で必要となる3次元データの要件を発注者が定め、その作成方法を受注者が実行計画として提示することとした。
 データの受け渡し方法については、CDE(データ共有環境)の活用が有効と追記。CDEにより設計、施工、維持管理といった各プロセスの関係者間で、3次元データの共有、データの更新履歴や状況の管理・記録が可能になる。
 改定案は、3月24日に開いた「第8回建築BIM推進会議」に提示し了承を得た。BIM活用での設計変更の対応や竣工モデルの定義などは、継続課題として2022年度以降に議論を進める。

提供:建通新聞社