トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2022/06/02

骨太方針 生産性高める社会資本整備へ

 政府は5月31日に開いた経済財政諮問会議に、今後の経済財政運営や2023年度の予算編成の方向性をまとめた「骨太の方針」の原案を示した。社会資本整備については、ICT施工の普及支援などで生産性を高める。予防保全型メンテナンスへの転換も進める。
 社会資本整備については、5Gネットワークの超高速通信環境を生かすとともに、中小建設企業へのICT施工の普及支援などでインフラ分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速する。予防保全型メンテナンスへの転換では、新技術の導入を進める他、公的ストックの集約・再編による適正化も推進。適切な維持管理の観点から財源対策についても検討する。
 さらに、高速道路の更新事業を確実に実施するための方策導入や、新幹線の地震対策のための費用負担の在り方を検討する。
 公共事業での資材価格の高騰に対しては、適切な価格転嫁が進むよう必要な事業量を確保しつつ、社会資本整備を着実に進める必要があるとした。
 担い手確保では、建設キャリアアップシステム(CCUS)や施工時期の平準化による処遇改善に取り組む。
 PPP・PFIの活用は、スタジアム・アリーナ、文化施設、交通ターミナルなどでのコンセッション方式の導入、道路などのインフラの維持管理・更新、水道、下水道施設、教育施設への展開を強化する。
 デジタル田園都市や分散型国づくりによる地域の活性化にも取り組む。
 原案では、新しい資本主義に向けた改革に取り組むため、▽人▽科学技術・イノベーション▽スタートアップ▽グリーントランスフォーメーション(GX)▽DX―の五つの分野に重点投資するとした。6月中の閣議決定を目指す。

提供:建通新聞社