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　厚生労働省は、防じんマスクや化学防護手袋などの保護具が必要な現場で選任が求められる「保護具着用管理責任者」の教育実施要領をまとめた。保護具に関する知識やその使用方法、関係法令など合計６時間の教育カリキュラムを設定。２０２２年12月26日付けで建設業労働災害防止協会をはじめ関係業界団体に要領の周知とカリキュラムに沿った教育の実施を求める通知を行った。
　保護具着用管理責任者は、化学物質などリスクアセスメント対象物を取り扱う際、保護具の適切な選択、使用、管理を徹底するために事業者が選任しなくてはならない。今回まとめた教育要領に基づく講習を受講していれば、選任が可能となる。
　カリキュラムでは、受講すべき科目として▽保護具の着用と管理（０・５時間）▽保護具に関する知識（３時間）▽労災防止に関する知識（１時間）▽関係法令（０・5時間）▽保護具の使用方法（実技、１時間）―を位置付けた。学科教育については集合形式の他、オンライン形式も認める。
　実施結果の記録、保存も求めている。安全衛生団体の他、事業者が教育を実施することも可能としている。

提供：建通新聞社