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2023/08/08

平均3%超の賃上げ妥結 主要建設業の春闘

 厚生労働省がまとめた2023年の「民間主要企業春期賃上げ要求・妥結状況」によると、大手建設業の賃上げ率は平均3・36%だった。直近10年間で最高の賃上げ率だった昨年から、さらに0・61ポイントアップし、2年連続で賃上げ率が上昇した。
 資本金10億円以上かつ従業員1000人以上で、労働組合のある企業を対象に、定期昇給を含めて把握できた賃上げ額をまとめた。建設業は今回、26社が該当した。
 建設業の賃上げの妥結額は1万1913円で、要求額の1万1878円を上回る結果となった。また、ベースとなる交渉前の平均賃金額は35万4258円で、全産業中で最高だった。社員の平均年齢は35・5歳で、全産業中で最も若かった。
 全産業の平均賃上げ率は3・6%で、建設業を上回る水準となった。また、コロナ禍前の19年度時点を大きく上回る賃上げ率だった。
 賃上げの要求額は1万3247円と建設業より高かった一方、妥結額は1万1245円で前年より4347円増え、建設業に近い水準となった。
 これまで、建設業の賃上げ率は他産業と比べても高い水準だったが、全産業で賃上げが進展。造船(5・37%)や繊維(4・62%)、電気機器(4・17%)、金融・保険(4・15%)をはじめ建設業を大きく上回る産業があった。

提供:建通新聞社