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2023/11/02

建設業の有給取得率 過去最高の57・5%

 厚生労働省がまとめた2023年の就労条件総合調査で、建設業の労働者の平均的な有給休暇取得率が57・5%となり、調査を開始した1984年以降で過去最高となった。前年度からは4・3ポイントのアップだった。ただ、全労働者平均には4・6ポイント及ばなかった。
 30人以上を常時雇っている企業を対象に、1月1日時点の状況を調べた。
 年次有給休暇の取得率は、有給を付与した日数に対して、実際に労働者が取得した日数の割合から算出する。業種を問わず上昇傾向にあり、全労働者平均の62・1%も過去最高の値となった。
 建設業労働者の平均的な有給付与日数は17・8日で、全労働者平均より0・2日多かった。平均取得日数は10・3日で、全労働者平均より0・6日短かった。
 どのような週休制を取り入れているかも調査した。建設企業の結果を見ると、「何らかの週休2日制」は91・5%で全企業平均より高かった一方、「完全週休2日制」は40・7%で全企業よりも低かった。
 1日当たりの所定労働時間を見ると、建設業の労働者は7時間48分で、全労働者平均とほぼ同じだった。週当たりの所定労働時間は39時間27分で、全労働者平均より23分長かった。
 一時金や年金などの退職給付の有無についても調査。建設企業で何らかの退職給付制度があるのは82・9%で、このうち退職一時金のみが67・0%、退職年金のみが9・2%、両制度併用が23・7%だった。いずれの制度もない企業は15・6%だった。

提供:建通新聞社