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2023/11/09

建替1.2万棟、改修5千棟 自衛隊施設の強靱化事業

 防衛省は、今後本格化する自衛隊施設の強靱(きょうじん)化事業で、全国283の基地・駐屯地にある1万2636棟を建て替え、5102棟を改修する。このうち、本部庁舎など延べ5000平方b以上の施設の建て替えは161棟、改修は191棟を見込む。11月7、8日に開いた主要なゼネコンなどとの意見交換会で参考資料として提示した。
 強靱化事業では、全国の自衛隊施設について、1987年までに完成した鉄筋コンクリート造の建物と、99年までに完成した鉄骨造などの建物について集約化を含めて建て替えを計画。この他、2002年までに完成した建物は改修の対象に位置付けている。施設規模を「a」〜「e」の5段階に区分しており、最大の規模aは駐屯地・基地の本部庁舎や隊舎、屋内射撃場などが該当する。
 規模の区分ごとに整備内容の目安を見ると、▽a(5000平方b以上)=建て替え161棟、改修191棟▽b(3000平方b以上5000平方b未満)=建て替え437棟、改修279棟▽c(1000平方b以上3000平方b未満)=建て替え1130棟、改修630棟▽d(200平方b以上1000平方b未満)=建て替え2576棟、改修825棟▽e(200平方b未満)=建て替え8332棟、改修3177棟―となっている。
 防衛省は既に、283ある基地・駐屯地を15地区に分け、大まかな施設整備の内容や工事工程を示すマスタープランの作成業務を地区ごとに委託。この業務の中で、各地区の基地・駐屯地ごとに必要な建て替え、改修の事業量を整理している。膨大な事業量になるため、設計付き施工やECIなどの発注手法を活用して可能な限り円滑な工事発注を目指す。

提供:建通新聞社