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2023/11/14

10月の建設業倒産 9年ぶり160件超え

 帝国データバンクの調査で、10月に発生した建設業の倒産が162件となり、前年同月比67%の大幅増となったことが分かった。10月としては9年ぶりに160件を超え、今年最多を記録した。業種別では、サービス業(187件)と小売業(165件)に次いで3番目に多かった。
 建設業のうち、総合工事業で10月に倒産した件数は50%増の54件だった。一方、負債の総額は762・4%増の428億5900万円で、件数の伸びを大きく上回る結果となった。これは、パチンコホール運営大手のガイアが10月に倒産した影響で、関連会社の総合建設業2社が倒産したことによるもの。2社の負債額はMG建設が214億5000万円、ガイア・ビルドが155億1600万円となっている。
 建設業のうちその他の業種を見ると、職別工事業で10月に倒産した件数は82・5%増の73件。負債の総額は38億2700万円で、36・2%増だった。
 設備工事業の倒産は66・7%増の21件で、負債総額は77・0%増の39億4400万円だった。
 今年の動向を見ると、人手不足倒産が全業種合計で初めて200件を上回った。このうち、建設業は77件を占めており、業種別では最多。技能者不足や、それに伴う外注費の増加による負担が響いた。
 後継者の不在に伴う倒産も増えている。全業種では10月までに合計463件に達しており、23年通年では550件前後で年間最多を更新すると見られている。建設業は10月までで110件となっており、業種別では最多だった。

提供:建通新聞社