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2023/11/20

公共事業費2・2兆円 強靱化に「緊急対応枠」

 政府の2023年度第補正予算案に計上された公共事業関係費は2兆2009億円(国費)となった。21年度の2兆0019億円、22年度の2兆0013億円と比べ約2000億円の増額。国土強靱(きょうじん)化関係は1兆4165億円で、このうち「5か年加速化対策」の関連は1兆3022億円となった。5か年加速化対策の4年目分として約1兆円を計上するとともに、今回新たに設定した「国土強靱化緊急対応枠」として3000億円を盛り、合計で前年度を上回った。
 事業規模15兆円程度、国費7兆円台半ばとする「5か年加速化対策」は、4年目に当たる今回の補正の約1兆円で、事業規模約11兆8000億円、国費約6兆2000億円まで計上されたことになる。ここに、国土強靱化緊急対応枠の3000億円を加えると、前年度の約1兆2500億円から約500億円増額した形になる。強靱化の取り組みを着実に進める方針だ。
 主な省庁別に公共事業費の内訳を見ると、国土交通省が1兆7657億円を計上していて、全体の約8割と大半を占めた。防災・減災、国土強靱化の推進には1兆0749億円を充てる。このうち、国土強靱化緊急対応枠として2476億円を設定している。
 農林水産省は公共事業費に3592億円を計上。国土強靱化の推進関連は857億円で、国土強靱化緊急対応枠は365億円となっている。

提供:建通新聞社