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2024/03/08

群マネ計画策定、発注へ 「当面の目標」示す

 国土交通省は3月7日、地域インフラ群再生戦略マネジメント(群マネ)の計画策定手法に関する有識者検討会を開いた。当面2年間程度の目標として、市町村のインフラメンテナンスの課題解決に向けた広域連携・分野連携を計画として定めるとともに、既存の入札契約方式にこだわらず最適な方式で業務・工事を実施するとの方向性を提示した。
 群マネは、インフラを複数自治体でまとめたり(広域連携)、道路と河川など異なる分野でまとめたり(分野連携)してメンテナンスし、効率性を高める手法。特に中小規模の、予算や技術職員数に制約のある自治体のインフラ機能を効率よく維持するため、具体化を検討している。建設業者や建設コンサルタント事業者などの受注者にとっては、メンテナンスの新たな発注形態となる。
 昨年末に全国11のモデル地域を選定しており、今後は、計画づくりと業務・工事実施のそれぞれで設けている有識者検討会が助言する。25年度中をめどとして、具体的な群マネの計画を定め、メンテナンスに向けた業務・工事を発注する。
 7日の計画検討会では、今後の方向性として、自治体の検討が必要な事項を整理する。モデル地域への助言だけでなく、メンテナンス受注者との契約や責任分担など、制度に関わる課題の解決に向けた議論も行う。
 一方、4月以降に業務・工事実施検討会の開催も予定しており、群マネに関心のある事業者に課題や参加意欲に関するヒアリングを行いたい考えだ。別途、モデル地域の現地視察会の開催も視野に入れている。
 一連の議論を「群マネ検討の手引き」(仮)などとしてまとめ、全国の自治体に水平展開する。制度面での課題解決の方策もまとめる。
 中長期的な目標には、地域のインフラを群として捉え、メンテナンスを含めて地域のインフラのあるべき姿を定めることを盛り込んだ。効率的・効果的なマネジメントを通じ、持続可能なインフラメンテナンスを実現する。

提供:建通新聞社