国土交通省は、建設キャリアアップシステム(CCUS)を活用して若手人材の確保・育成に取り組む企業を対象とした「建設人材育成優良企業表彰」の募集を開始した。応募期限は6月28日。複数ある応募項目のうち、特定の項目だけでも優れた取り組みのある企業を評価する優秀賞を新設し、応募のハードルを下げた。積極的な応募を促し、好事例の横展開につなげる。
この表彰制度は2022年度に創設したもので、今回で3回目となる。CCUSを活用し、特に若年建設人材の確保・育成で顕著な功績を挙げた企業を表彰する。
具体的には、▽CCUS活用による、技能、経験に応じた給与の引き上げ▽若年者の入職促進▽適正な下請け代金による請負契約推進(適正な労務費の設定、見積もり尊重、優良職長手当支給など)▽女性定着促進▽キャリアパスに基づいた計画的な人材育成▽賃上げなどの処遇改善▽労働環境改善、働き方改革▽女性の定着促進―などに取り組んでいる企業が対象となる。
選考委員会での審査を経て、表彰対象を決める。国土交通大臣賞1〜3者、不動産・建設経済局長賞1〜3者、優秀賞15〜30者を予定。大臣賞は国交省本省、その他の入賞企業は地方整備局で11月ごろに表彰する。
応募は建設業振興基金のホームページ(https://www.kensetsu-kikin.or.jp/)から受け付ける。
提供:建通新聞社