2025年度の1級土木施工管理技術検定で、第1次検定の受験者数は4万7715人となり、前年度と比べて6・8%減った。ただし、24年度は受験資格の見直しにより大幅増となった経緯がある。制度見直し前の23年度と比較すると25年度は44・9%増となっており、引き続き高い水準で推移している。国土交通省から試験機関として指定されている全国建設研修センターが発表した。
技術検定の受験資格の見直しは、受験者数・合格者数の長期的な減少を受け、将来の担い手確保のために実施した。これにより24年度からは、学歴・実務経験年数に関係なく19歳以上であれば誰でも受験できるようになり、受験者数・合格者数が大幅に増加。25年度は前年度比で減少したものの、引き続き制度改正が効果を発揮したと見られる。
25年度の結果を見ると、受験者数は4万7715人で、24年度比で3478人(6・8%)減少。合格者数は2万0547人で24年度比で2158人(9・5%)減少した。いずれも24年度比では減少した一方で、制度改正前の23年度比では受験者数が44・9%、合格者数が26・0%とそれぞれ増加した。
25年度の合格者の年齢構成を見ると、19〜24歳の若年層が合格者に占める割合が18・1%となり、24年度比で1・0ポイント上昇。若い世代が積極的に受験し、合格する傾向が続いている。
提供:建通新聞社