国土交通省が発注する設計や調査業務といった建設コンサルタント業務等の入札契約手続きが8月4日以降、停止されている。技術評価点の算出に使用する過去の業務成績評定点に入力ミスが見つかったためだ。同様のミスがないか、各地方整備局で確認でき次第、手続きを再開するとしているが、8月18日時点でも再開時期は決まっていない。
入札契約手続きを停止しているのは、港湾空港関係を除く直轄業務。指名通知と選定通知、特定通知、落札決定、契約締結の各手続きを停止している。
国交省によると、近畿地方整備局など複数の地整が発注する業務の一部で、過去の業務成績評定点をデータベースに登録する際、入力ミスがあったことが分かったという。受注者選定時の評価点に影響する恐れがあることから、業務成績評定点の点検が済むまでは各手続きを停止することにした。
点検対象は、委託先の選定に際して総合評価などで評価対象となり得る過去5年間の業務成績評定点。全体で約6・1万件に及ぶという。手続きを再開する際は、事業者に個別に連絡するとしている。
手続きの停止に伴い、当初予定していた時期に業務を開始できない恐れも出てくる。履行期間の見直しなどは、受注者と個別に協議して決めることになる。
発注に向けた入札公告(手続き開始の公示)などは通常通り実施している。
提供:建通新聞社