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2025/10/24

「石材施工技能者」新設 CCUS能力評価基準拡大

 国土交通省は10月24日、建設キャリアアップシステム(CCUS)を活用した技能者の能力評価基準として新たに「石材施工技能者」を追加した。全国建築石材工業会が基準を整備した。これにより、合計46分野の職種で能力評価が実施されることになる。能力評価の裾野を広げ、CCUS活用の促進につなげる。
 能力評価基準は、CCUSに蓄積した技能者の保有資格、就業履歴を基に技能レベルを4段階で評価する仕組み。判定を受けると、技能者にはレベルに応じた色の建設キャリアアップカードが交付される。
 石材施工技能者は、CCUS職種コードの石工、石目地工が該当する。石材を加工したり、積み上げたりすることで内壁や床、外壁などを施工する。天然の素材である石の特性を生かした加工・工法で取り付ける技術が求められる。
 最高位であるレベル4の場合、必要な就業日数は10年(2150日)。レベル2、3の基準で求められる資格を満たした上で、登録石材施工基幹技能者か、優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスタ―)の石工職種となる必要がある。職長経験は5年間(1075日)。
 レベル2の基準には、技能実習生の技能を評価する技能検定の随時試験(随時2級石材加工作業技能士)を位置付けた。随時試験を能力評価基準に盛り込むのは初めて。

提供:建通新聞社