厚生労働省は、2022年3月に中学、高校、短大、大学を卒業した就職者について、就職後3年以内の離職状況をまとめた。建設業の高卒就職者の離職率は41・4%。前年比1・8ポイント減とわずかに低下した。大卒就職者の離職率は、0・2ポイント減の30・5%だった。
22年3月に高校を卒業し、建設業に就職したのは1万4102人。うち、3年以内に5838人が離職したことになる。建設業の離職率は全産業平均の39・7%よりもやや高いが、12年3月卒の離職率50・0%から微減傾向にあり、過去10年間で最も低い割合となった。
他産業と比べると宿泊業・飲食サービス業、生活関連サービス業・娯楽業、教育・学習支援業、医療・福祉、小売業に続いて6番目に高い割合だった。
22年3月に卒業し、建設業に就職した大卒者は2万3156人。うち、7065人が3年以内に離職した。建設業の離職率は全産業平均の33・8%よりも低かったが、07年以降30%前後で推移している。
建設業に就職した4969人のうち、3年以内に離職した短大卒者は1973人。離職率は1・8ポイント減の39・7%。長年40〜45%で横ばいに推移していたが、離職率が40%を下回ったのは過去10年間で初めてとなる。中学を卒業し、建設業に就職した227人のうち、3年以内に離職したのは153人。離職率は1・9ポイント減の67・4%だった。
提供:建通新聞社