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中央ニュース

2025/11/11

建築確認申請図書の不備削減 AI使用した確認サービス開始

 国土交通省は、設計者などが建築確認申請図書を作成する際の不備を 減らすため、AIを活用して申請図書の内容を事前にチェックする、オンラインサービスの提供を開始した。サービスの対象となるのは、4月に施行された改正建築基準法で、2024年度まで審査省略制度の対象となっていた「新2号建築物」。1アカウントにつき、直近24時間で5回まで利用できる。サービスの提供期間は26年3月9日まで。
 新たに提供を開始した「建築確認申請図書作成支援サービス」は、日本建築防災協会が国の支援を受けて構築した。このサービスでは、建築確認申請図書が正しく記載されているかAIが判断する。申請予定者が申請前に自己チェックすることで、申請図書の不備を減らし、審査を円滑化する狙いがある。
 サービスの対象となるのは▽4月1日以降に着工▽2階建て以下かつ延べ床面積300平方b以下の木造建築物(平屋かつ延べ面積200平方b以下を除く)▽仕様規定のみで構造安全性を確認―の全ての条件を満たす新築建築物。
 サービスを利用し、申請図書をアップロードすることで、AIが要確認となる項目を判定する。確認結果には、AIによる判断の「信頼度」が表示され、数値が高いほどAI診断の正確性が高くなる。要確認とされた項目は、修正方法を示したマニュアルへのリンクが表示される。

提供:建通新聞社