政府は11月14日、クマ被害の多発を受けた対策パッケージをまとめた。山間部から人の生活圏へとつながる経路となり得る河川を対象に、樹木伐採の施工順序・箇所を工夫する。わななどを設置する際の占用許可手続きも円滑化する。
クマの死者数が過去最多を更新した現状を踏まえ、関係閣僚会議で新たな対策を決めた。人とクマのすみ分けを実現するため、各省庁で対策をまとめた。
国土交通分野の主な対策を見ると、河川管理の一環で行っている樹木伐採について、都道府県と調整して施工順序や施工箇所を工夫し、クマの出没防止につなげる。河川管理者以外が樹木伐採を行う際の河川法上の手続きも円滑化する。
河川でのわなの設置に当たっては、一定のエリアで包括的に占用許可を出すなど、柔軟な対応を可能にする。
日常的な河川巡視ではクマを発見した場合は市町村へ通報するなど、公物管理を通じた情報提供も強化する。
提供:建通新聞社