国土交通省の調査によると、2025年度第2四半期の建築物リフォーム・リニューアル工事の受注高は4兆5495億円で、前年同期比33・2%の大幅増となった。現行の調査方法となった18年度以降で見ると、四半期としては過去最高の水準だった前期(25年度第1四半期)を上回り、過去最高を更新した。住宅関係と非住宅のいずれも受注高が30%以上と大きく増えた。
建設業許可業者5000者を対象に、元請けとして受注した工事件数・受注高などを聞いた。
住宅に関する工事の受注高は1兆3429億円で32・5%増となった。件数ベースでは187万2260件となり、73・5%とさらに大幅に増加。比較的小規模な維持・修理工事が増えた。
住宅関係の工事を用途別・構造別に見ると、最多のコンクリート系構造の共同住宅は6181億円で43・5%増。次いで多い木造一戸建て住宅が5840億円で27・6%増となった。発注者別では公共が微減だった他は、個人、管理組合、民間企業のいずれも増加した。
非住宅の工事の受注高は3兆2066億円で33・5%増だった。件数ベースでも90万6407件で40・6%増と大きく増えた。
非住宅の工事を用途別・構造別に見ると、コンクリート系構造の事務所は4375億円で40・8%増となった。次いで鉄骨造の工場・作業場が4123億円となり、23・7%増えた。発注者別では民間企業、公共からの受注のいずれも増えた。
提供:建通新聞社