国土交通省の直轄業務で、発注時に技術士と国交省登録資格の組み合わせを総合評価で加点評価する「組み合わせ加点」の試行が徐々に拡大している。現行の仕組みとなった2023年度時点で65件だった試行件数は24年度に99件にまで拡大。品質向上などの効果も確認できているといい、今後は品質の確認や発注者へのアンケート調査を通じ、有効性を検証する。
組み合わせ加点は、配置する管理技術者(プロポーザル法式の場合は担当技術者)の保有資格を、技術士と、国交省に登録した民間資格の組み合わせで段階的に加点評価するもの。22年度に総合評価落札方式のみを対象として試行を開始し、23年度からプロポーザル法式に適用を拡大した。
22年度、23年度は試行件数が65件で横ばいだったが、さらなる適用拡大を打ち出した24年度は99件で試行。実際に加点評価された企業が受注した件数も49件となり、前年度から2倍以上に増加した。
具体的な事例としては、道路付属物点検業務で技術士とコンクリート診断士、地質調査業務で技術士と地すべり防止工事士の組み合わせが加点評価された。地すべり地質調査業務では、受注者が保有する資格の知識を生かし、現地での課題を解決する提案を示した。樋門の耐震補強設計では、河川維持管理技術者がBIM/CIMモデルに現況の劣化状況を反映する提案を行う事例もあった。
国交省は25年度、成果品質の確認や発注者へのアンケート調査の実施など試行業務の検証を進める。
国交省登録資格の取得状況についても調査する。登録資格は24年度時点で延べ402資格。点検・診断等業務に関わる資格が299件で全体の74・4%を占めており、以下、計画・調査設計業務が101件(25・1%)、横断型業務が2資格(0・5%)となっている。
提供:建通新聞社