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2011/05/10

11年度の業績見通し 建設業の4割は減収減益 東日本大震災の間接被害が影響 帝国データバンク

 建設業の38・6%は2011年度の業績が「減収減益」になるとの見通しを持っている―。こんな実態が帝国データバンクの調べで分かった。業績を下ぶれさせる材料としては複数回答で「東日本大震災による間接被害」が最多の54・2%となった。逆に業績の上ぶれ材料を見てみると、「東日本大震災に伴う需要の増加」を挙げた建設業の割合が46・8%と全産業の中で最も高かった。
 産業全体の11年度業績見通しは「減収減益」が最多の33・2%で、「増収増益」20・7%、「売り上げ、利益とも前年度並み」17・9%、「増収だが、利益は前年度並み」8・1%などが続いた。
 建設業の11年度業績見通しは「減収減益」が38・6%、「売り上げ、利益とも前年度並み」が18・9%、「増収増益」が14・9%、「増収だが、利益は前年度並み」が8・9%などとなった。
 業績を下ぶれさせる材料を建設業に複数回答で尋ねたところ、「東日本大震災による間接被害」に続いたのは、「原油・素材価格の動向」46・6%、「個人消費の一段の低迷」43・6%、「所得の減少」30・5%などだった。
 一方で、業績を上ぶれさせる材料としては、「東日本大震災に伴う需要の増加」に加え、「政策支援」27・9%、「原油・素材価格の動向」24%、「株式市況の好転」15・8%などが挙がった。

提供:建通新聞社