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2011/10/13

11年度上半期の建設業倒産件数は1・3%減 東北で大幅減 帝国DB

 2011年度上半期(4〜9月)に倒産した建設業者の数は1563件と、前年同期に比べ1・3%減少したことが、帝国データバンクのまとめで分かった。第1四半期は5・8%増と増加基調だったものの、第2四半期は東北地方で倒産が大幅に減ったため、7・9%の減少に転じた。今後の見通しについて同社は、円高、震災、原料高、銀行の支援姿勢の硬化懸念などを背景に「これから年末にかけて、経営体力がぜい弱な中小・零細企業を中心に倒産の増加基調が強まる可能性は十分にある」と分析している。
 建設業の倒産件数を業種別に見ると、設備工事業が21・3%増の313件と大幅に増加したのに対し、職別工事業は0・7%増の599件とほぼ横ばいで、総合工事業は10・9%減の651件に減少した。
 全産業の倒産件数は前年同期比0・4%減の5726件、負債総額は28・4%減の1兆8855億1700万円。倒産件数を主因別に見ると、販売不振、業界不振といった「不況型倒産」が4847件で、過去最高の構成比84・6%を占めた。規模別では、負債5000万円未満の倒産が2915件と過去10年で最多を記録。一方、負債100億円以上の倒産は10件と最少だった。
 地域別では、中部(13・8%増)や中国(23・3%増)で増加が目立つ一方、東北(14・8%減)や四国(8・3%減)で大きく減少した。
 不動産業の倒産件数は7・8%減の165件となった。

提供:建通新聞社