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2012/03/23

除染実証事業22件を採択 環境省

 環境省は、除染作業に活用できる新技術の発掘などを目的に実施する除染技術実証事業で、実証試験対象技術22件を採択した。有識者委員会が昨年2011年12月からの公募に応じた295件を審査し、22件を選定した。1件当たり最大2000万円を助成し、除染の効果や安全性、経済性などを実証する。
 実証事業は11年12月28日からことし2月29日まで募集。除染が本格的に開始される中で課題となる▽除染除去物の減容化▽作業効率化▽汚染廃棄物の処理技術▽排水の回収・処理技術―などの分野を対象に技術提案を求めた。
 採択案件の半数近くは建設産業からの技術提案が占めた。鉄建建設、清水建設、鴻池組、東洋建設は、除染で発生する汚染廃棄物の減容化に関する技術などを提案。
 村本建設が自走式ロボットを使用したコンクリート壁面の除染技術、ハザマが高濃度汚染焼却灰の特殊固化技術、高砂熱学工業はがれきの除染技術、福島県の会津土建が木質系廃棄物の洗浄による汚染濃度の低減技術でそれぞれ採択を受けた。
 環境省は、実証事業の必要経費(機械装置費、消耗品費、外注費など)を最大2000万円まで助成する。9月末までに実証事業を終了し、実証試験結果の評価を実施するとしている。

提供:建通新聞社