トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2012/05/01

施工パッケージ型単価表まとめ 国総研

 国土技術政策総合研究所は、ユニットプライス型積算方式に代わる新たな積算手法である「施工パッケージ型積算方式」の単価表をまとめた。標準単価は東京地区での基準年月(2012年度は11年9月)の施工単位当たりの単価とし、これを基に地区や年月などを補正することで積算単価を算出する。単価表は同研究所のホームページ(http://www.nilim.go.jp/lab/pbg/index.htm)に掲載している。
 施工パッケージ型積算方式は、直接工事費について、施工単位ごとに機械経費・労務費・材料費を含んだ「施工パッケージ単価」を設定して積算する仕組み。受注者にとっては、従来のユニット積算型積算方式に比べ価格の妥当性・透明性が高まるメリットがあるとされる。舗装、道路改良、築堤・護岸の細別を先行して単価設定し、10月1日以降に入札手続きを始める工事を対象に試行を始める。12年度の試行状況を踏まえ、対象を順次拡大していく方針だ。

 単価の設定に当たっては、受発注者の合意単価に加え、応札者単価を活用。さらに複数年の単価の傾向や実態調査結果も参考とすることで、現場の実態に合った直接工事費の算出を目指す。価格の透明性を確保する観点から、標準単価と補正式を1年ごと(次年度分以降は3月を予定)に公表する。
 今回の単価表では、掘削、整地、法面整形など計63種類の細別について標準単価を掲載するとともに、標準単価から積算単価への補正方法などを明確化している。

提供:建通新聞社