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2012/05/23

ホテル火災対策で検討部会 消防庁

 消防庁は、広島県福山市で13日に発生したホテル火災を受け、火災に対する現行規制や立入検査体制の在り方などを話し合う「ホテル火災対策検討部会(仮称)」を設置する。今回の火災は、建築基準法への不適合などが被害拡大の一因になった可能性もあり、火災予防上危険な建物を周知する方策なども検討する。6月下旬に初会合を開き、年内に検討結果をまとめる予定。
 検討部会では、今回の火災原因調査の結果を踏まえ、現行の設備規制、防火管理などを検証する。火災が発生したホテルに対して9年間にわたって立入検査を行っていなかったことを踏まえ、各消防本部が計画的に立入検査を行う方法を検討する。立入検査で違反があった建物のフォローアップの方法も検討する。
 また、火災にあったホテルが建築基準法に適合していなかったり、消防法に違反していたことから、こうした建物を周辺住民に周知する方法も議論する。一定規模以上の建物に火災予防の点検の報告義務を課す「防火対象物定期点検報告制度」は、点検結果の表示を義務付けていないため、規制強化を含めて制度の見直しを議論する。

提供:建通新聞社