トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2012/09/18

未利用廃校1259校 文科省の廃校活用調査

 文部科学省は、廃校施設等活用状況実態調査の結果(5月1日時点)を発表した。2011年度に新たに廃校になった公立学校は474校で、02年度以降の10年間で廃校になった学校施設は累計4709校となった。このうち、建物が現存するのは4222校で、さらにこのうち1259校が未利用の状態にある。
 建物が現存する公立学校4222校のうち、活用中の施設は70・2%の2963校。主な活用用途は、社会体育施設、公民館・資料館、福祉施設・医療施設、体験交流施設、庁舎など。
 一方、現在活用されていない公立学校1259校のうち、将来の建物利用の計画がない施設が1000校ある。利用計画がない廃校施設を持つ自治体からは「地域からの要望がない」「建物自体が老朽化している」「立地条件が悪い」などの声が寄せられている。
 文科省では、同省ホームページで廃校施設の情報を一元的に公表し、民間などによる活用を希望する自治体と民間企業などとのマッチングを図っているほか、跡地を処分する際の財産処分手続きの簡素化・弾力化などの支援策を講じている。

提供:建通新聞社