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中央ニュース

2012/09/28

直轄PC橋で長期保証型契約を試行へ

 国土交通省は、道路構造物の長寿命化に向けて、直轄工事で長期保証型契約方式の適用対象を拡大する方針を固めた。本年度から全面適用を始めた新設アスファルト舗装に加え、2013年度にはプレストレスト・コンクリート(PC)橋に試行適用する構え。工事完了から3年〜5年後の品質を確認することを想定しており、その際の評価結果を次の入札評価時に反映させる手法の在り方も併せて検討していく。
 長期保証型契約方式は、入札契約時の品質評価を簡素化する一方、構造物の整備後一定期間の性能保証を受注者に求める仕組み。品質確認時に一定の品質を満たしていない場合には、違約金の徴収や回復措置の履行といったペナルティーが科される。東北地方整備局が2009年度に新設アスファルト舗装工で試行を始め、本年度から原則として全ての新設アスファルト舗装で同方式の採用を原則化している。
 今回、国交省がPC橋での試行を固めたのは、土木研究所とプレストレスト・コンクリート建設業協会の共同研究により、PC橋の品質が経年劣化していく仕組みが解明されてきたためだ。今後、これらの研究成果を踏まえつつ、品質確認時の要求水準などを設定する。

提供:建通新聞社